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Warsaw ("An Ideal for Living [EP]")


Joy Division
Label: Enigma Records
Release: 1978

★★★★★


 Joy Divisionで一番好きな曲。1978年に発表した4曲入りEP『An Ideal of Life』の1曲目に収められ、『Substance』(1988)などのコンピレーションアルバムで聴くことが出来る。明らかにパンクの影響下にある前のめりのビートとシャウトが特徴的で、プリミティヴな録音が彼らの荒々しい持ち味を最大限に引き出していると(欠点を覆っているとも)言えよう。



 冒頭のカウント「3 5 0 1 2 5 Go!」の「350125」とサビの「31G」を合わせた「31G-350125」は、国家社会主義ドイツ労働者党の副総裁ルドルフ・ヘス(Rudolf Heß)の捕虜番号であり、ルドルフ・ヘスとは、1941年に和平交渉を企み英国に単独で夜間飛行し、捕虜となった人物である。ギターのBernard Sumner が描いたEP『An Ideal of Life』のジャケットといい、この時代特有のネオナチ風味はさておき、無味乾燥な単なる記号をサビのリフレーンに持ってくるという発想は素晴らしい。なぜなら、サビでは意味ありげなことをシャウトする、というお約束から逃れるのはどうやら困難で、たとえ「Be my, be my baby」とか「I need you baby, to warm the lonely night」とかに抗っても、 「No future, no future, no future for you」とか、やっぱり意味ありげなことをシャウトしてしまいがちなものだから。

U.U.